海外VPSと国内VPS、何が違う?

VPSは日本だけでなく、アメリカなどの海外でも幅広く使われているサービスです。日本で海外のVPS業者を利用することもできます。今回は、日本と海外のVPSの違いや、利用する際の注意点などを紹介します。

 

■海外にも多数のVPS業者が存在

■激安からハイエンドまでさまざまな選択肢がある

■国内よりも自由度が高いVPSもある

■海外VPSの使い道

■海外VPSの注意点

 

 

■海外にも多数のVPS業者が存在

インターネットが進化するに伴って、レンタルサーバーでは難しいことが徐々に増えてきました。一方、コンピュータのハードウェアは性能が上がる一方で価格は下がり、高性能かつ高機能なサーバーサービスを安価に提供しやすくなってきました。

このような流れの中で、VPSは世界中で広く使われるようになりました。日本には多くのVPSの業者がありますが、アメリカやヨーロッパをはじめとして、海外にも多くのVPS業者が存在します。

ちなみに、国内でも名前が知られている海外のVPS業者として、以下のようなところがあります。

 

・VULTR(https://www.vultr.com/)

・OVH(https://www.ovh.com/us/vps/)

・linode(https://www.linode.com/)

・Digital Ocean(https://www.digitalocean.com/)

 

また、2016年12月に、Amazonが「Amazon Lightsail」というVPSサービスをスタートしています(https://amazonlightsail.com/)。Amazon EC2をより使いやすくしたようなサービスで、AWSとは違って月額固定料金制になっています。

 

■激安からハイエンドまでさまざまな選択肢がある

日本と海外のVPS業者を比較してみると、一般的な傾向として、海外の方がプランが豊富な印象があります。安価なプランがある一方で、ハイエンドのプランも用意されています。

一方、価格面では海外の業者との料金の差はそれほどありません。ただ、中には国内のVPSよりも安価なサービスも存在します。

海外の一部のVPS業者では、時間単位の料金制を選べるところもあります。VPSを起動している間だけ課金されるので、開発用やテスト用として一時的にサーバーを使いたい場合に、コストを抑えることができます。

また、日本では見られないサービスとして、無料で提供されているVPSや、初期費用だけで利用を続けられるVPSもあります。ただ、これらのVPSは安定性が低かったり、いつの間にかサービスが終了したりすることがあります。また、中には詐欺まがいのものもあります。個人で試すレベルならまだしも、本腰を入れて運用するのは避けたほうが良いでしょう。

 

■国内よりも自由度が高いVPSもある

VPSの特徴の1つは、自由度が高いことです。root権限を得ることができて、OSの設定を変えたり、サーバーソフトを自由にインストールしたりすることができます。

また、業者によりますが、VPSのスペックを後で変更したり、複数台のVPSを組み合わせて運用したりなど、サーバーの構成もある程度変えられる場合があります。

このあたりの自由度の高さも、基本的には国内の業者と海外の業者でそれほど大きな違いはありません。シンプルなVPSだけを提供している業者もあれば、自由度が高いVPSを提供している業者もあります。中には、クラウドサーバーとほとんど変わらないような自由度の高いVPSもあります。

 

 

■海外VPSの使い道

多くの方にとっては、海外のVPSを使う機会はそう多くはないと思います。使うとしても、激安VPSを個人で試してみるか、時間単位課金のVPSを開発用などに使うというのが、多いパターンだと思われます。

ですが、特定の国や地域に向けたWebサイトを公開する場合には、その国のVPSを使ったほうがよいケースもあります。もちろん国内のVPSを使って海外向けのWebサイトを作ることも可能です。しかし、海外から日本へのアクセスでは、物理的な距離が遠くなり、通信にやや時間がかかってしまいます。特に、ECサイトなど、アクセスに時間がかかると売上が落ちるようなWebサイトの場合、できるだけ高速にアクセスできることが必要になります。

そのため、ターゲットとしたい国のVPS業者を利用して、Webサイトを公開することで通信速度を心配せずに運営できるようになります。例えば、アメリカ向けのWebサイトを公開する場合にアメリカにあるVPS業者を利用してWebサイトを公開する、ということです。

また、かなり毛色が違う使い道ですが、FX(外国為替証拠金取引)のために海外のVPSを使っている人もいます。海外のFX業者で高速に取引するために、その国のVPSを通して注文を出すという仕組みです。

 

 

■海外VPSを使う場合の注意点

海外のVPSを使う場合、以下のような点に注意が必要です。

 

・管理画面が日本語ではない

まず、これは当たり前のことですが、海外のVPSはそれぞれの国のユーザーを対象にしたサービスなので、管理画面などはその国の言語か、もしくは英語で作られています。

英語ならまだしも、それ以外の言語の管理画面だと、その意味を理解するのは難しくなるでしょう。外国語が得意ではない人には、海外VPSはあまりお勧めできません。

 

・通信に時間がかかる

前述したように、日本と海外とでは物理的に距離が離れていますので、通信すると若干時間がかかります。そのため、海外のVPSを日本で使うと、レスポンスの悪さが若干気になる場合もあります。

ただし、一部の海外VPSでは、日本や東南アジアにもデータセンターを用意しているところがあります。そのようなVPSなら、契約する際に日本に近いデータセンターのVPSを使うように指定すれば、日本で使っても通信速度の問題はほとんど起こりません。

 

・通信量制限がある

日本のVPSでは、通信量の制限がないところが多いです。それに対し、海外のVPSでは「1ヵ月あたり1TBまで」など、通信量が制限されているところが多いです。低額なプランになるほど、通信量の制限も厳しくなります。

通信量の制限を超えた場合、それ以後は通信速度が大幅に低下します。個人ブログ程度であれば通信量の制限を超えることはあまりないと思われますが、アクセスが多いサイトを運用すると制限を超える可能性があります。

 

 

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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