VPSサービス比較 -自分の用途ならどのプランがおトク?-

VPSのメリットの1つとして、プランが豊富であることが挙げられます。ただ、多くのプランの中から選ぶのが難しいという点もあります。そこで今回は、自分に合ったプランを選ぶ際に役立つ基本的な考え方をまとめます。

 

■幅広い選択肢から自分に合ったプランを選ぼう
■まずは最安プランでVPSに慣れる
■個人ユーザーレベルなら最安より少し上のプランを使う
■企業サイトに使うなら安心できるプランを
■大規模サイトにはそれに見合ったプランを
■さらに大規模システムや止められないシステムの場合はクラウドサービスを検討

 

 

■幅広い選択肢から自分に合ったプランを選ぼう

VPSのメリットの1つとして、レンタルサーバーと比べて、プランの選択肢が多いことが挙げられます。CPUのコア数/メモリ容量/ディスク容量の組み合わせが複数あり、またバックアップなどのオプションサービスも多数ありますので、自由度の高いプラン設計を行うことができます。

一方で、どのようなプランが自分に合っているのかが、すぐには分かりにくいという面もあります。自分の用途と予算に応じて、適切なプランを選ぶことが必要になります。
今回の記事では、VPSクラウドと、より上位のサービスであるSuitePRO V4を取り上げて、プラン選択の基本的な考え方を紹介します。

 

■まずは最安プランでVPSに慣れる

VPSはレンタルサーバーとは異なり、自分で管理する必要があります。そのため、VPSが初めてという方だと、ある程度慣れることが必要になります。この場合、まずは料金が最も安いプランのVPSを契約し、しばらく管理の練習をすると良いでしょう。VPSクラウドの場合だと、「512M-SSDタイプ(プラン10)」が最も安いプランです。メモリが512MBなので、メモリに常駐するようなアプリケーションを動作させると、スワップ(※)が発生してやや厳しいかもしれません。しかし、練習としてレンタルサーバー的に使う分には問題はあまりないと思います。

(※)スワップ(Swap)とは
メモリが不足した時に、とりあえず使われていないメモリの内容をディスクに書き出し、その分だけメモリを空ける仕組みのことです。メモリが少ないとスワップが頻発して、プログラムの動作が遅くなります。

 

 

■個人ユーザーレベルなら最安より少し上のプランを使う

個人利用の方で、「WordPressをnginxで動かしてみたい」など、レンタルサーバーではできないようなことをするために、VPSを検討している方もいると思います。個人ユーザーレベルなら、なるべく安いプランを使いたいところです。
ただ、最も安いプランはどちらかと言うと「お試し」の要素があり、前述したように実運用で使うにはやや厳しい面があります。本番環境として使うには、より上位のプランを使うことが必要になるでしょう。

個人の方が本番環境として使うなら、最も安いプランより1つか2つ上のプランが良いでしょう。VPSクラウドの場合だと、「1G-SSDタイプ」か、「2G-SSDタイプ」あたりになります。まず1G-SSDタイプで運用してみて、パフォーマンスなどが不足するようなら、2G-SSDタイプへの変更を検討すると良いでしょう。

VPSクラウド料金ページ

 

 

■企業サイトに使うなら安心できるプランを

VPSを使って企業のWebサイトを構築することも、よくあることです。企業サイトは個人サイトと比べて、より安定した運用が必要になります。特に、Web制作会社が企業から依頼を受けてWebサイトを構築する場合、トラブルが発生するとその企業から損害賠償を請求されるなどの恐れもあります。そこで、企業サイトの運営のためにVPSを使うなら、安心できるプランを使うことをおすすめします。まず、障害などでデータが消失することに備えて、バックアップは必須です。また、普段からアクセスが多いサイトの場合、サーバー1台だけの構成だと、負荷をさばききれないことがあります。そのようなことが想定される場合は、VPSを複数台構成にして、ロードバランサで負荷分散する必要があります。

VPSクラウドの場合だと、バックアップはオプションとなっていて、かつ「4G-SSDタイプ」以上のプランにのみ付加できるようになっています。また、ロードバランサもオプションで、「2G-SSDタイプ」以上のプランにのみ付加できるようになっています。したがって、バックアップとロードバランサの両方のオプションを付加するなら、最低でも4G-SSDタイプが必要になります。

 

 

■大規模サイトにはそれに見合ったプランを

ECサイトなど、サイトが停止すると売上に大きく影響する場合は、より確実に動作し続けるVPSが必要になります。例えば、VPSを収容しているサーバーマシンが故障したとしても、極力短い時間で復旧するような仕組み(フェイルオーバー)が必要になります。
また、アクセスが伸び続けているサイトを運用する場合や、ボーナスなどの特定の時期だけアクセスが増えるサイトを運用する場合、運用開始後にスペックを上げる(スケールアップ)/下げる(スケールダウン)ことが可能なVPSが必要になります。
低価格なVPSだと、これらの状況に対応しきれないことが多く、ハイエンドクラスのVPSが必要になります。WebARENAの場合だと、SuitePRO V4がサーバーマシン故障時のフェイルオーバーや、運用開始後のスケールアップ/スケールダウンに対応しています。また品質を向上させる仕組みに裏打ちされた「サービス品質保証制度(SLA )(※)」が導入されています。

(※)当社の監視システムよりICMPを利用してアクセスが出来るかどうかを測定し、毎月1日から当該月末日までの稼働率が100%を下回る場合、減額するものです。

SuitePRO V4サービスサイト

 

■さらに大規模システムや止められないシステムの場合はクラウドサービスを検討

ある程度、複雑なサイトを運用する場合、SuitePROシリーズでフロントエンドWebサーバーを複数台で構築、バックエンドにDBサーバーやストレージサーバーを構築し対応することも出来ます。そのような事例もあります。しかし、さらに大規模なシステムや止められない業務がシステムに乗った場合にはVPSでは対応出来無くなる可能性があります。

例えば、システムが大規模化する中でWebサーバーとグローバルネットワーク、WebサーバーとDBサーバーのNW帯域を保証する必要が出てきた場合。

また、DBへの書き込み要求が激しく、DBサーバーの書き込みに対してストレージのIOPS性能を保証する必要が出てきた場合。

さらに、サーバーのメンテナンスでシステムを落としてはいけない場合には、最低2系統のメンテナンスグループに各サーバーが属し、片系がメンテナンス中でもシステムが止まらないことを保証する仕組みが必要となります。このレベルになると、VPSではなくクラウドサーバーを検討することが必要になってきます。

なお、VPSとクラウドサーバーとの違いについては、後日の記事で解説します。

 

 

 

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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