VPSの使い方

 

今回は、VPSを使い始める際に必要なインストールや設定などの作業について、大まかな流れを解説していきます。

 

■パソコン側の準備
・SSHクライアントのインストール
・SFTPクライアントのインストール
■OSの選択
■各種ソフトのインストール
■初期化や設定を行う
■運用を始める

 

■パソコン側の準備

VPSはインターネット上にありますので、VPSを操作するには、自分のパソコン(以後「ローカル」と呼びます)からVPSに接続できるように準備をすることから始めます。

・SSHクライアントのインストール

一般に、VPSにソフトをインストールしたり、設定を変えたりするには、「SSH」を使います。「SSH」は「Secure Shell」の略で、ネットワーク経由で他のコンピュータと通信する仕組みのことです。SSHでVPSに接続するには、ローカルにSSHのクライアントソフトが必要です。
Windows®パソコンの場合、標準ではSSHクライアントソフトは入っていませんので、インストールすることが必要です。よく使われているフリーのSSHクライアントソフトとして、「TeraTerm」があります(図1)。TeraTermは次のアドレスからダウンロードすることができます。
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/

図1TeraTerm
一方、Macでは「ターミナル」というソフトが標準で入っていて、そこからSSHで接続することができます。
なお、VPSのサービスによっては、WebブラウザからSSHでログインできるようになっているところもあります。この場合はSSHクライアントは必須ではありませんが、SSHクライアントの方が機能が多いので、インストールした方が良いです。

 

・SFTPクライアントのインストール

サーバーにファイルをアップロードする場合もあります。レンタルサーバーと同様にFTPを使えるようにすることもできますが、セキュリティを考慮してSFTP(Secure FTP)を使うことをお勧めします。
そこで、ローカルにSFTPのクライアントをインストールします。Windows®/Macともに「FileZilla」というフリーのSFTPクライアントがあります(図2)。FileZillaは次のアドレスからダウンロードすることができます。
https://ja.osdn.net/projects/filezilla/releases/

図2FileZilla

 

 

■OSの選択

VPSのサービスによっては、サーバーOSを選択できるところがあります。その場合は、VPSを使い始める際に、サーバーOSを選んでおく必要があります。
一般的に、サーバーOSとしてはLinuxを使うことが多いです。Linuxはたくさんのソフトから構成されているため、それらをパッケージ化したものがいろいろと配布されています。それらを総称して「ディストリビューション」(Distribution)と呼びます。
よく使われているディストリビューションとして、「Cent OS」と「Ubuntu」があります。Cent OSとUbuntuでは、ソフトのインストールの際に使うコマンドや、設定ファイルの場所などが異なります。
すでにこれらを使用した経験があり、なおかつディストリビューションを選べるVPSなら、自分が慣れているものを使う方がいいでしょう。そうでなければ、Cent OSの方がサーバーOSとしての歴史が長く、安定性がありますので、Cent OSの方がおすすめです。

 

■各種ソフトのインストール

OSの準備ができたら、OSを起動して、各種のサーバーソフトや、プログラム言語などをインストールして、サーバーとして動作するようにしていきます。
VPSでは、OSの起動/終了/再起動は、VPSの業者が提供するコントロールパネルで行います。コントロールパネルはローカルのWebブラウザからアクセスすることができ、比較的簡単に操作することができます。
一方、VPSに各種サーバーなどのソフトをインストールするには、SSHでVPSにログインして、コマンドを入力して作業していきます。Cent OS/Ubuntuともに、多くのソフトが「パッケージ」という形で配布されていて、コマンド1つでインストールすることができます。
Cent OSでは、「yum」というコマンドでインストールを行います。書き方は次のようになります。

 

sudo yum install パッケージ名

 

一方のUbuntuでは、「apt-get」というコマンドでインストールを行います。書き方は次のようになります。

 

sudo apt-get install パッケージ名

 

例えば、WebサーバーのApacheをインストールする場合、次のようなコマンドを実行します。

 

【Cent OSの場合】
sudo yum install httpd

 

【Ubuntuの場合】
sudo apt-get install apache2

 

なお、VPSのサービスによっては、よく使うサーバーなどがあらかじめインストールされていて、設定や初期化をすれば使えるようになっている場合もあります。

 

■初期化や設定を行う

OSやサーバーソフトなどは、インストールが終わった段階では、動作するものの、設定はデフォルトの状態です。また、ソフトによっては、初期化の作業が必要なものもあります。そこで、実際の運用に入る前に、初期化や設定を行います。
初期化の方法はソフトによってさまざまですが、初期化に関するコマンドを実行することが一般的です。例えば、データベースサーバーとして一般的に使われている「MySQL」では、「mysql」や「mysqladmin」などのコマンドを使って、データベースの作成やユーザーの登録などの初期化を行います。
一方、OSやソフトの設定は、たいていはテキストファイルに記述されています。テキストエディタで設定ファイルを書き換えて、OSやサーバーソフトを読み込みなおすことで、設定に沿った動作になります。設定ファイルは「/etc」というディレクトリにあることが多いです。
また、サーバーはインストールした直後には起動していません。起動して動作を確認できたら、VPSの起動時にサーバーも起動するように設定します。
なお、主要なソフトの具体的なインストールや初期化の手順は、後の回で順次紹介していく予定です。

 

■運用を始める

サーバーの初期化や設定が一通り終われば、運用の段階に入ることができます。これ以後の使い方は、一般的なレンタルサーバーとほぼ同じです。
例えば、Webサイトを公開したい場合だと、SFTPクライアントを使って、所定のディレクトリにHTMLや画像などのファイルをアップロードします。また、WordPressを使いたいのであれば、MySQLにデータベースを作成した後、WordPressのファイルをサーバーにアップロードして、Webブラウザでインストーラを起動して初期設定を行います。

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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