VPSにPerl環境をインストールしよう

VPSに様々なプログラム言語をインストールして、いろいろなアプリケーションを動作させることもできます。今回は、プログラム言語の1つである「Perl」のインストールを取り上げます。

 

 

■Perlの概要

■anyenv/plenvのインストール

■Perlのインストール

■Perlのバージョンの切り替え

■モジュールのインストール

■CGIのShebang行の書き換え

 

 

■Perlの概要

プログラム言語はいろいろありますが、Perlもその1つです。インターネットが一般的に使われるようになりだしたころに、掲示板など動的出力が必要なWebページを作る際によく使われていました。

Perlで作られている主なWebアプリケーションとして、CMSソフトのMovable Typeがあります。現在も、企業サイトなどの構築でMovable Typeが使われることがあります。

 

 

■anyeny/plenvのインストール

プログラム言語は、バージョンによって動作が異なることもあります。そこで、1つの言語の複数のバージョンをインストールして、切り替えられるようにしておきたいことが多いです。

そこで、そのような管理を行うツールとして、「anyenv」というものをインストールします。anyenvをインストールするには、作業用ユーザーでログインして、次のコマンドを実行します。

 

 

リスト anyenvのインストール

sudo yum -y install git

git clone https://github.com/riywo/anyenv ~/.anyenv

echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile

echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.bash_profile

exec $SHELL -l

 

そして、次のコマンドを実行して、anyenvから「plenv」というツールをインストールします。plenvは、Perlの各種バージョンをインストールして切り替えられるようにするツールです。

 

リスト plenvのインストール

anyenv install plenv

exec $SHELL -l

 

 

■Perlのインストール

plenvをインストールしたら、次のコマンドでPerlをインストールすることができます。

 

リスト Perlのインストール

plenv install バージョン番号

plenv rehash

 

例えば、Perl 5.18.4をインストールする場合だと、次のコマンドを実行します。

 

リスト Perl 5.18.4のインストール

plenv install 5.18.4

plenv rehash

 

Perlのインストールは、ソースコードをコンパイルすることで行われます。そのため、インストールが終わるまでにはしばらく時間がかかります。

「plenv install バージョン番号」のコマンドを繰り返し実行して、複数のバージョンのPerlをインストールしておくこともできます。

なお、インストール可能なPerlのバージョンを調べるには、「plenv install –list」のコマンドを実行します。また、インストール済みのPerlのバージョンを調べるには、「plenv versions」のコマンドを実行します。

 

 

■Perlのバージョンの切り替え

plenvでPerlをインストールした場合、ディレクトリごとに異なるバージョンのPerlを実行することができます。cdコマンドで対象のディレクトリをカレントにした後、次のコマンドを実行します。

 

リスト 各ディレクトリで使うPerlのバージョンを指定する

plenv local バージョン番号

 

例えば、「/var/www/html」ディレクトリをカレントにしている状態では、Perlの5.18.4を使うようにしたいとします。この場合、次のコマンドを実行します。

 

リスト 「/var/www/html」ディレクトリではPerl 5.18.4を使う

cd /var/www/html

plenv local 5.18.4

 

また、システム全体で使うPerlのバージョンを切り替える場合は、次のコマンドを実行します。

 

リスト システム全体で使うPerlのバージョンを切り替える

plenv global バージョン番号

 

例えば、システム全体でPerl 5.18.4を使うようにしたい場合は、「plenv global 5.18.4」のコマンドを実行します。

Perlのバージョンを切り替えたら、「perl -v」のコマンドを実行して、そのバージョンのPerlが実行されるかどうかを確認します。

 

 

 

■モジュールのインストール

Perlでは、プログラムを動作させるために「モジュール」が必要になることが多いです。モジュールはPerlのプログラムの一種で、さまざまな機能を提供してくれるものです。

 

・cpanmのインストール

モジュールのインストールには、「cpanm」というツールを使うと便利です。まず、次のコマンドを実行して、cpanm自体をインストールします。

 

リスト cpanmのインストール

plenv install-cpanm

 

 

なお、cpanmのインストールは、現在有効になっているバージョンのPerlに対して行われます。例えば、Perl 5.18.4が有効になっているディレクトリでcpanmをインストールすると、Perl 5.18.4のみcpanmコマンドを使える状態になります。

他のバージョンでもcpanmを使えるようにしたい場合は、そのバージョンのPerlに切り替えて、再度「plenv install-cpanm」のコマンドを実行します。

 

・モジュールのインストール

cpanmをインストールした後は、次のコマンドでモジュールをインストールすることができます。

 

リスト モジュールのインストール

cpanm install モジュール名

plenv rehash

 

例えば、「DBI」というモジュールをインストールする場合だと、次のコマンドを実行します。

 

リスト DBIモジュールのインストール

cpanm install DBI

plenv rehash

 

 

・他のバージョンへのモジュールのインストール

モジュールのインストールは、現在有効になっているバージョンのPerlに対して行われます。例えば、Perl 5.18.4が有効になっているディレクトリでモジュールをインストールすると、そのモジュールはPerl 5.18.4でのみ使うことができます。

あるバージョンのPerlでインストールしたモジュールを、他のバージョンのPerlにもインストールするには、次のコマンドを実行します。

 

リスト モジュールの移動

plenv migrate-modules インストール元バージョン インストール先バージョン

 

例えば、Perl 5.18.4にインストールしたモジュールを、Perl 5.14.4にもインストールしたいとします。この場合、次のコマンドを実行します。

 

リスト Perl 5.18.4にインストールしたモジュールをPerl 5.14.4にもインストールする

plenv migrate-modules 5.18.4 5.14.4

 

 

■CGIのShebang行の書き換え

plenvでインストールしたPerlで、PerlのCGIを実行したいことも多いです。その場合、CGIの先頭にあるShebang行(「#!/usr/bin/perl」など)を、次のように書き換えます。

 

リスト Shebang行の書き換え

#!/home/ユーザー名/.anyenv/envs/plenv/versions/バージョン番号/bin/perl

 

例えば、「foo」というユーザー名の作業ユーザーでログインし、plenvでPerl 5.18.4をインストールしたとします。そのPerlを使ってCGIを実行するようにしたい場合、CGIの先頭のShebang行を以下のように書き換えます。

 

リスト Shebang行の書き換えの例

#!/home/foo/.anyenv/envs/plenv/versions/5.18.4/bin/perl

 

 

 

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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