VPSにWordPressをインストールしよう

これまで、レンタルサーバーでWordPressを運用していて、そこからVPSに移行するという方は多いと思います。今回は、VPSにWordPressをインストールする手順を紹介します。

 

■世界で最も使われているCMS「WordPress」

■データベースの作成

■WorPressのダウンロードと解凍

■WordPressのインストール

■nginxの設定の変更

 

 

■世界で最も使われているCMS「WordPress」

Webサイトを管理する上で、CMS(コンテンツ管理システム)は重要な存在です。多くのCMSが存在していますが、世界で最も使われているのが「WordPress」です。

PHPで開発されているオープンソースのCMSで、カスタマイズしやすいメリットがあります。また、世界中のユーザーによって多くのテーマやプラグインが作られていて、さまざまな用途に使うことができます。

レンタルサーバーと同じような手順でインストールすることもできますが、ここではあえて極力コマンドを使ってインストールしてみます。

 

 

■データベースの作成

まず、MySQLにWordPress用のデータベースを作成します。

 

・mysqlコマンドを実行する

まず、次のmysqlコマンドを実行して、MySQLの操作を行う状態にします。

 

リスト mysqlコマンドの実行

mysql -u root -p

 

「Enter password」というプロンプトが表示されますので、MySQLのインストールの際に決めたrootユーザーのパスワードを入力します。

すると、MySQLのバージョン番号などのメッセージの後に、「mysql>」というプロンプトが表示されます。ここにSQL文を入力して、MySQLを操作します。

 

・データベースの作成

WordPressのデータを保存するために、次のSQL文を実行して、「wordpress」という名前のデータベースを作成します。

 

リスト データベースの作成

CREATE DATABASE wordpress;

 

・ユーザーの割り当て

MySQLには複数のユーザーを作ることができます。ただ、インストールした時点ではrootユーザーしかなく、そのまま使うのはセキュリティ的に良くないです。そこで、WordPress用のデータベースに対して、専用のユーザーを割り当てます。

例えば、ユーザー名を「wp」にしようとすると、次のSQL文を実行します。最後の「パスワード」のところは、自分で決めたパスワードに置き換えます。

 

リスト ユーザーの割り当て

GRANT ALL PRIVILEGES ON wordpress.* TO wp@localhost IDENTIFIED BY 'パスワード';

 

・mysqlコマンドの終了

次に、SQL文を実行して、特権の情報を更新します。

 

リスト 特権の情報の更新

FLUSH PRIVILEGES;

 

最後に、「QUIT;」のSQL文を実行して、mysqlコマンドの実行を終了します。

 

 

■WordPressのダウンロードと解凍

日本語版WordPress公式サイトから、WordPressのzipファイルをダウンロードして、Webサーバーのドキュメントルートに解凍します。

 

・WordPressのダウンロード

WordPressのダウンロードは、次のコマンドで実行することができます。「バージョン」の箇所は、WordPressの最新バージョンの値に置き換えます。

 

リスト WordPressのダウンロード

wget https://ja.wordpress.org/wordpress-バージョン-ja.zip

 

例えば、本記事執筆時点では4.8が最新でしたので、「バージョン」のところを「4.8」に置き換えます。

 

リスト WordPress 4.8のダウンロード

wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.8-ja.zip

 

・ドキュメントルートのディレクトリにzipファイルを解凍

次に、Webサーバーのドキュメントルートのディレクトリに、WordPressのzipファイルを解凍します。これは次のコマンドで行います。

 

リスト WordPressの解凍

sudo unzip wordpress-バージョン-ja.zip -d ドキュメントルートのディレクトリ

sudo chown -R ユーザー名:ユーザー名 ドキュメントルートのディレクトリ/wordpress

 

「バージョン」のところは、WordPressの最新バージョンの値に置き換えます。「ドキュメントルートのディレクトリ」も、実際のディレクトリのパスに置き換えます。また、「ユーザー名」のところは、WebサーバーにApacheを使っていれば「apache」、nginxを使っていれば「nginx」に置き換えます。

例えば、WordPress 4.8をダウンロードしたとします。そして、WebサーバーとしてApacheを使い、マルチドメインは設定していないとします(ドキュメントルートのディレクトリは/var/www/html)。この場合、次のコマンドを実行します。

 

リスト WordPressの解凍の例

sudo unzip wordpress-4.8-ja.zip -d /var/www/html

sudo chown -R apache:apache /var/www/html/wordpress

 

■WordPressのインストール

ここからは、レンタルサーバーの場合と同様の手順で、WebブラウザでWordPressのインストールを行います。

まず、「http://ドメイン名/wordpress」のようなアドレスに接続します。ドメイン名の部分は、インスタンスに設定したドメイン名(またはインスタンスのIPアドレス)に置き換えます。すると、インストーラの最初のページが表示されますので、「さあ、始めましょう!」のボタンをクリックします。

次に、データベースの設定を行うステップになります。表1の通りに設定を行って、「送信」ボタンをクリックします(図1)。

 

表1 データベースの設定

項目 設定する値
データベース名 変更しない(「wordpress」のまま)
ユーザー名 「wp」と入力
パスワード wpユーザーに割り当てたパスワードを入力
データベースのホスト名 変更しない(「localhost」のまま)
テーブル接頭辞 変更しない(「wp_」のまま)

 

図1 データベースの設定のステップ

図1 データベースの設定のステップ

 

 

■nginxの設定の変更

Webサーバーとしてnginxを使い、かつWordPressでパーマリンク設定を行う場合は、nginxの設定ファイル(default.conf)を書き換える必要があります。まず、次のコマンドを実行して、default.confを編集する状態にします。

 

sudo nano /etc/nginx/conf.d/default.conf

 

そして、その中の「location / { … }」のブロックに、次のリストの赤字の行を追加します。

 

リスト locationのブロックに追加する行

 

書き換えが終わったらnanoを終了してdefault.confファイルを保存し、その後に次のコマンドを実行してnginxを再起動します。

 

リスト nginxの再起動

sudo service nginx restart

 

 

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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