VPSにいろいろなソフトをインストールしよう

VPSでは、各種のソフトを自由にインストールすることができます。今回は、ソフトをインストールする際の一般的な手順として、yumコマンド※を使う場合と、ソースコードからコンパイルしてインストールする場合を紹介します。

※CentOSなどのRedHat系OSのコマンド

 

■yumコマンドでソフトをインストール

■ソースからコンパイルしてインストール

 

 

■yumコマンドでソフトをインストール

VPSには様々なソフトをインストールすることができます。ご自分の用途に応じて、必要なソフトを自由に組み合わせることができます。

インストールの方法は、大きく分けて「yumコマンドでインストール」と「ソースからコンパイルしてインストール」の2通りあります。

yumは、パッケージ化されているソフトをインストールするものです。ソフトによっては、様々なライブラリなどに依存している場合がありますが、それらも同時にかつ自動的にインストールすることができます。

 

・通常の使い方

yumコマンドは、通常は次のように入力して実行します。一般に、ソフトをインストールする際にはroot権限が必要になることが多いので、sudoコマンドで一時的にroot権限に切り替えて、yumを実行します。

 

リスト yumコマンドの使い方

sudo yum install パッケージ名

 

例えば、テキストエディタとして有名な「emacs」をインストールしたいとします。それには、次のコマンドを実行します。emacs本体はもちろんのこと、emacsが依存しているライブラリなども、自動的にインストールされます。

 

リスト emacsのインストール

sudo yum install emacs

 

通常、パッケージの名前は、ソフトの名前がそのまま使われています。そのことからパッケージ名を推測してインストールすることができます。

インストールするパッケージが複数ある場合は、それらをスペースで区切って指定することもできます。また、「install」の前に「-y」のオプションを追加すると、インストールの際の確認プロンプトに対して自動的に「y」が入力され、手動で確認せずにインストールすることができます。

・epel/remiリポジトリからインストール

yumコマンドでは、ソフトを「リポジトリ」からインストールします。リポジトリは、様々なソフトが集められている場所のことです。

CentOSが標準のリポジトリには、最新のソフトがないこともあります。そのような時は、「epel」や「remi」のリポジトリを使うと、インストールできることがあります。

まず、epelやremiを使える状態にします。この手順は「まずはここから!VPSでWebサーバーを構築しよう」の記事をご参照ください。

それ以後は、次のコマンドでepelやremiからインストールすることができます。

 

リスト リポジトリを指定してインストール

sudo yum install --enablerepo=リポジトリ名 パッケージ名

 

例えば、統計ソフトの「R」をインストールしたいとします。それには、次のコマンドを実行して、epelリポジトリからインストールします。

 

sudo yum install --enablerepo=epel R

 

・グループを一括してインストール

複数のソフトやライブラリなどから、1つのシステムが構成されていることもあります。そのような場合、それらがグループの形でまとめられていれば、グループを一括してインストールすることもできます。

グループをインストールするには、次のコマンドを使います。グループ名の中にスペースを含む場合は、グループ名の前後を「”」で囲みます。

 

リスト グループのインストール

sudo yum groupinstall グループ名

例えば、「Graphics Creation Tools」というグループをインストールする場合、次のコマンドを実行します。

 

リスト 「Graphics Creation Tools」グループのインストール

sudo yum groupinstall "Graphics Creation Tools"

 

なお、利用可能なグループの一覧を見るには、「yum grouplist」というコマンドを実行します。

 

 

■ソースからコンパイルしてインストール

ソフトによっては、yumコマンドでインストールできないものもあります。また、yumでインストールできても、最新バージョンではない場合もあります。そのようなときには、プログラムのソースコードを入手して、それをコンパイル(※)してインストールする方法もあります。その概要を解説します。

 

(※)コンパイル

プログラムのソースコードを、CPUが直接理解できる形(あるいは、理解しやすい形)に変換することを指します。

 

・ソースコードのダウンロード

まず、インストールするソフトのソースコードを、そのソフトのホームページなどからダウンロードします。

ローカルでダウンロードしたものをVPSにアップロードしても良いですが、SSHで「wget」というコマンドを実行してダウンロードすることもできます。次のように入力します。

 

リスト wgetコマンドの使い方

wget アドレス

 

・ファイルの解凍

ソースコードは通常はZip形式かtar.gz形式で圧縮した形で配布されています。そこで、コンパイルする前にファイルを解凍します。

Zip形式のファイルの場合は、次のコマンドで解凍します。

 

リスト Zipファイルの解凍

unzip ファイル名

 

また、tar.gz形式のファイルの場合は、次のコマンドで解凍します。

 

リスト tar.gzファイルの解凍

tar xvzf ファイル名

 

・コンパイルとインストール

多くのソフトでは、次のコマンドでコンパイルしてインストールすることができます。なお、「ディレクトリ名」のところは、Zipなどのファイルを解凍してできたディレクトリの名前に置き換えます。

 

リスト コンパイルとインストール

cd ディレクトリ名

./configure

make

sudo make install

 

ソフトによっては、configureコマンドでコンパイルオプションを指定する場合もあります。コンパイルオプションの指定方法は、それぞれのソフトのマニュアルなどをご参照ください。

 

・コンパイルエラーが出たら?

ソースをコンパイルしようとすると、エラーが発生してコンパイルが止まってしまうことがあります。その原因はいくつかありますが、多くの場合、そのソフトが依存するライブラリなどがインストールされていないことです。

エラーメッセージを確認すると、何が不足しているかが書かれていますので、そのライブラリなどをインストールします。

ライブラリの多くは、コンパイル済みのものをyumコマンドでインストールすることができます。ただし、コンパイル済みのライブラリだけでなく、他のプログラムとリンクするためのコード(ヘッダーファイルなど)もインストールします。一般的には、次のコマンドを実行すると、ライブラリとそのヘッダーファイルなどをインストールすることができます。

 

リスト ライブラリとヘッダーファイルなどのインストール

sudo yum -y install ライブラリ名 ライブラリ名-devel

 

例えば、「libxml2」というライブラリが不足している場合。次のコマンドでインストールします。

 

リスト libxml2ライブラリのインストール

sudo yum -y install libxml2 libxml2-devel

 

 

 

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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