まずはここから!VPSでWebサーバーを構築しよう

VPSの使い道として多いのは、Webサイトを運営することです。今回は、VPS活用の第一歩として、Webサーバーの「Apache」と、Web制作向け言語のPHPをインストールして、Webサーバーを公開するところまでを紹介します。

 

 

■Webサーバーの定番「Apache」

■リポジトリの追加

■Apacheのインストール

■PHPのインストール

■Apache/PHPの起動と動作確認

 

 

■Webサーバーの定番「Apache」

VPSでWebサイトを公開するためには、まずWebサーバーのソフトをインストールします。Webサーバーのソフトはいくつかありますが、世界中で幅広く使われている定番のWebサーバーとして、「Apache」(「アパッチ」と発音)があります。

レンタルサーバーはもちろんのこと、VPSや専用サーバーでもApacheが使われていることが多いです。ここ数年はNginxが台頭してきたためにシェアは下がっていますが、それでも約50%のシェアがあるそうです。

参考:W3techs「Nginx reaches 33.3% web server market share while Apache falls below 50%」

 

本記事執筆時点では、Apacheの最新バージョンは2.4.25です。また、バージョン2.2系もメンテナンスが行われていて、本記事執筆時点ではバージョン2.2.32が最新です。

なお、OSのディストリビューションによって、ソフトのインストール手順は異なります。NTTPCのVPSクラウドでは大半のプランでCentOS 6が利用可能ですので、本記事ではCentOS 6を使うものとして話を進めます。

また、CentOS 6でApache 2.4を動作させることは可能ですが、インストールが複雑になりますので、本記事ではApache 2.2をインストールします。

 

 

■リポジトリの追加

CentOSでは、「yum」というコマンドで各種のソフトをインストールすることができます。ただ、初期状態では、CentOSに標準で用意されているパッケージしかインストールすることができません。

そこで、まず「リポジトリ」を追加します。リポジトリ(repository)は、各種ソフトのパッケージを配布している場所のことです。

ここでは、「EPEL」と「remi」の2つのリポジトリを追加します。SSHでVPSにログインした後、以下の各コマンドを順に入力します。

 

リスト EPEL/remiの各リポジトリのインストール

sudo yum -y install epel-release

sudo yum -y install http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm

 

■Apacheのインストール

次に、以下のコマンドを実行して、Apache 2.2をインストールします。

 

リスト Apache 2.2のインストール

sudo yum -y install httpd

 

インストールしただけでは、まだ起動はしていない状態です。この後にPHPをインストールし、その後に起動して動作を確認します。

 

 

■PHPのインストール

現在のWebアプリケーションは、PHPで作られているものが多いです。そこで、PHPもインストールします。

 

・PHPのバージョンを選ぶ

本記事執筆時点では、PHPはバージョン7とバージョン5が存在しています。PHP5の方が枯れていますが、PHP7は5より高速に動作するメリットがあります。そこで、どちらを使うかを選ぶ必要が出てきます。

安定性を重視したい場合は、PHP5を選ぶと良いでしょう。しかし、使いたいWebアプリケーションがPHP7にまだ対応していない場合は、PHP5を選ぶしかありません。

上記以外の場合は、PHP7でしばらく動作させてみると良いでしょう。動作に問題がなければ、そのままPHP7を使い続ければ良いです。一方、動作が安定しないようであれば、PHP5に入れ替えることが考えられます。

 

・PHP 5.6のインストール

PHP5では、本記事執筆時点ではPHP 5.6系がリリースされています。以下のコマンドを実行すれば、PHP 5.6をインストールすることができます。

 

リスト PHP 5.6のインストール

sudo yum -y remove php-*

sudo yum -y install --enablerepo=remi,remi-php56 php php-devel php-mbstring php-gd

 

・PHP 7.0のインストール

本記事執筆時点では、PHP7系の最新バージョンは、PHP 7.1.5です。ただ、PHP 7.1系はリリースされてからまだあまり時間がたっていないので、安定性にやや不安があります。

そこで、ここではPHP 7.0系をインストールすることにします。以下のコマンドを入力すれば、インストールすることができます。

 

リスト PHP 7.0のインストール

sudo yum -y remove php-*

sudo yum -y install --enablerepo=remi,remi-php70 php php-devel php-mbstring php-gd

 

なお、「PHP 7.1を検証したい」など、PHP 7.1を使ってみたい方は、上記のリストで「remi-php70」のところを「remi-php71」に変えればインストールすることができます。

 

■Apache/PHPの起動と動作確認

インストールが終わったので、次にApacheとPHPを起動して、動作を確認します。

 

・Apacheの起動

Apacheを起動するには、以下のコマンドを入力します。

 

リスト Apacheの起動

sudo service httpd start

 

なお、起動の際に次のような警告メッセージが表示されます。この原因は、Apacheなどの設定をまだ正しく行っていないことです。現時点では気にする必要はありません。

 

リスト Apache起動時の警告メッセージ

Starting httpd: httpd: apr_sockaddr_info_get() failed for xxxxxxxx

httpd: Could not reliably determine the server's fully qualified domain name, using 127.0.0.1 for ServerName

 

・Apacheの動作確認

Apacheが正しく動作していれば、Webブラウザでサーバーのドキュメントルートへアクセスすると、「Apache 2 Test Page」というテスト用のページが表示されます。その確認を行います。

Webブラウザを起動して、「http://VPSのIPアドレス/」に接続します。例えば、VPSのIPアドレスが「123.45.67.89」の場合だと、「http://123.45.67.89/」に接続します。

これで、次のような「Apache 2 Test Page」が表示されれば、Apacheは正しく動作している状態です。

 

図1 Apache 2 Test Page

図1 Apache 2 Test Page

 

・PHPの動作確認

PHPの動作も確認しておきます。

まず、次のコマンドを入力して、ドキュメントルートにあたるディレクトリに、「phpinfo.php」というファイルを作成します。

 

リスト phpinfo.phpファイルの作成

echo '<?php phpinfo(); ?>' > /var/www/html/phpinfo.php

 

次に、Webブラウザで「http://VPSのIPアドレス/phpinfo.php」に接続します。例えば、VPSのIPアドレスが「123.45.67.89」の場合だと「http://123.45.67.89/phpinfo.php」に接続します。

これで、次のようなPHPの情報のページが表示されれば、PHPは正しく動作しています。

 

図2 PHPの情報

図2 PHPの情報

 

なお、PHPの動作確認が終わったら、次のコマンドを入力して、ドキュメントルートのディレクトリからphpinfo.phpファイルを削除しておきます。

 

リスト phpinfo.phpファイルの削除

rm -f /var/www/html/phpinfo.php

 

 

 

 

 

うちだ
サービスクリエーション本部所属        (監修:とみなが)       

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